株で楽して稼ぐ、という修羅の道
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「個人投資家」デビューしよう！
人間は自分に都合の良いことを信じる。自分に都合の良いことを言ってくれる人を信じる。そうやって騙される。答をくれる人を信じてしまう気持ちは分かるが、本当に大事なのは解法を教えてくれる人であると思う。
一番評価の悪い、一番再生回数の多い動画
【株の配当でセミリタイアは可能なのか？不労所得で稼げる？】
残念ながら、これはセミリタイアは簡単にできるよ！って動画じゃないです。ただ、この動画は「株 セミリタイア」とかで検索されることで出てきます。楽して稼げると思ってるマヌケに現実的なマジメなフィクションを話すための動画になっています。
おそらくそれがこの動画の最低な悪評価の多さの理由でしょう。
この動画は、評価益を抜きに、配当利率が続くならば、というかなり楽観的な視点に立って机上の空論として不労所得に必要なタネ銭を計算していくという”フィクション”です。
それでも、バカに分かるレベルで、儲かる方法を教えてくれないこの動画はクソなのです。うるせーばーか。
大事なのは具体的に検討すること
この動画が序盤にあるのはちゃんと意味があって、「何事も具体的に検討してから行動を起こさないとダメだ」っていう株式投資を本気でやるならずっと付きまとう基本概念について知ってもらいたかったからです。
まだ、起きてもいないことを具体的に検討するというためには何が必要か。
つまり、何から考え始めるべきなのか？という部分について手の内を見せるために作った動画です。
答を先に書いてしまうと、
・根本的な達成要因を洗い出して、目標達成を効率的に追う
・物事を単純化させる（根本的な要素だけで、数値目標、行動目標を作る）
・思い通りにいかない部分（ブレ）を考慮に入れる
思い通りにならない部分を考慮して計画をつくるのは、人は見たい景色を空想してしまうとそこにしか意識が行かなくなってしまうからです。これは非常にもったいない。
根本的に、根本的に、と詰めた計画というのは概ね正しいものです。それは普遍的な要因の積み重ねによる結果を空想しているからです。
今まで調べた確かな事実を軸に答えに向かうという点で演繹法チックに仮定を作ることができます。ただ、このように演繹的に仮定を設計していくと狭い視野で考えてしまうという欠点があります。
見ようとした景色と、その近くにある別の正解の可能性に気づくタメに”ブレを考慮に入れる”必要があります。
株式投資における個人投資家の一番の優位性は、時間があること、好き勝手に投資できることです。なので、この優位性を根本的な達成要因にからめていく必要があるのです。
故に、この動画では、配当益で100万の不労所得を得るには？というモデルを軸に話を進めているのです。
この動画から分かる辛い現実
そして、残念ながらこの動画の結末はご覧の通り、「合理的に悩んで、コツコツやる」楽して稼ぎたいと群がった人にこんな答が待っているのです。
合理的に考える。この一言につきるし、結局これができるならなんでもそこまで失敗はしないと思うのですが、投資がダメな人に限ってこれをないがしろにしていたり”できなかったり”します。残念ながら、合理的に考えることが”できない”人がいます。
理由があって人並みに考えることができない人たちです。それでも残酷な事に、彼らにも相場に参加する自由があるのです。
ただ、インターネットの発達で答そのものに簡単にアクセスできるような時代になりました。故に、やはりこの動画はクソなのです。待っているのが答でなく解法だからです。
ただ、私達は金融庁でもなければ東京証券取引所とかの人間でもないので、市場の健全性について考える必要はありません。こういったマヌケが参加するのであれば容赦なく合法的に狙い撃ちをしてゼロサムゲームを楽しんで良いのです。そして、このゼロサムゲームを楽しいゲームにできるのは合理的に悩める大人だけなのです。
大事なことは答でなく、解法
人は自分の信じたい事を信じるし、言ってくれる人を信用します。先の「答を先に書いてしまうと、」の件なんかがまさにいい例です。あんなのでわかった気になってちゃ結局クソなんですよ。
何度も自分自身でやってみて、自分にとっての長所や強みを見つけていくことでしか結局「要素」なんて見つかりっこない。どうしてそれが長所としての要素になりうるのかさえ気づけない。だからあの動画では、具体的に検討していくという工程をわざわざ細かい部分に関しても注釈のように背景となる理由を述べて撮影しようと心がけました。
ただ、この動画は、楽して稼ごうと思って見るのに答えは”金を沢山用意しろ”って言うだけのクソな動画なんですよ。頭が悪くない人はここで見せているのは「工程」の設計方法であって、結論として出たアイディアの提言でないことに気づけるはずです。
あらためて動画をYoutubeで開き直して悪評の数をみていただきたいのです。
それが、株で楽して稼ぎたいのに裏切られた人たちの、これでも氷山の一角なのです。
もし、コレをマジメに「不労所得の作り方」としてしか見ていなかったとしたら改めて「工程をどのように設計していくのか？」という観点で見直して見ていただければ本望です。
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